潜在性の高プロラクチン血症 月経量、生理痛 頭痛と胸の張り 手足の冷えや首・肩のコリの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
32歳のAさん。「不妊治療をして胚盤胞の凍結卵が18個でき、質の良いものを2回移殖したが着床しない。もうすぐ3回目の移殖を予定しているので漢方を併用したい」と来店されました。
潜在性の高プロラクチン血症がありますが、生理周期はほぼ安定しています。
しかし月経量は多く、生理痛が酷くて鎮痛剤を1日に3回も服用。
月経血の色は黒っぽく、ドロッとした大きな塊があります。
生理前には頭痛と胸の張り。疲れやすく、手足の冷えや首・肩のコリもあります。
舌は赤黒く、子宮をはじめとした全身の「お血」の状態が強くありました。
これでは、いくら移殖しても着床に至るのは難しいでしょう。
移殖が2週間後に迫っていたので、とりあえず体力をつける薬と、ストレスを和らげる薬、お血を取るための活血剤をお出ししました。
この周期に陽性反応が出たものの、漢方の服用期間が短かく血流の改善が不十分だったこともあってか、残念ながら初期流産に終わりました。
それからしばらく血流改善に集中していただき、2ヶ月後には月経血がきれいな赤になり、生理痛も塊もなく、肩こりも改善。
その翌月に4回目の移殖をし、無事着床!今回は胎嚢も見え、心拍も確認されて、ようやく笑顔がこぼれました。
子宮は温かく、たっぷりと血液が流れ、酸素や栄養が届いていないと赤ちゃんが成長できません。
冷えた部屋(子宮)に赤ちゃんは住んでくれないのです。
着床環境を整えるのは漢方の得意分野です。
冷え性や生理痛、黒っぽい月経血、肩こりなどは冷えた子宮のあらわれ。
まずそこを改善するのが赤ちゃんを迎えるための第一歩になります。
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